かげぬい初夏ボイス最高かよ
「不知火~!あんたも今年は新しい水着買いなさいよっ!えっ?ああもう、私がえらんだげる!」
「いや、不知火はそんな買い物には行か……仕方ない…………あ、これは、いいかも」
2015年初夏の陽炎と不知火の追加ボイスは、台詞としては単独のボイスですが、実際には二人の会話になっていると考えられます。
「不知火~!あんたも今年は新しい水着買いなさいよっ!」「いや、不知火はそんな買い物には行か」「えっ?ああもう、私がえらんだげる!」「……仕方ない…………あ、これは、いいかも」
私もかげぬいボイスを聞いた提督として二人が揃って休暇を取れるようにスケジュールを調整する必要があるわけですね。その結果なんとか陽炎と不知火は水着を買うことはできたんですが、そこは二人とも忙しい身で、せっかく買った水着を着る機会にはなかなか恵まれませんでした。まあそしたら必然的に陽炎が「ちょっと部屋の中で着てみようよ」って言い出す流れになるじゃないですか。「ここで水着になるの」「そうよ。もう、不知火ったら何恥ずかしがってるのよ!」
不知火もですね、最初のときに何でもないような顔をして水着になればよかったんだけどね、一度ためらってしまうとどうしてもハードル上がっちゃいますね。浜辺で水着になる。水着本来の用途を考えればただそれだけのことなんですけど、今は浜辺ではなく部屋で、陽炎と二人きりですからね。つまり陽炎に見せるために水着になるということです。やっぱり意識しちゃうよね。
「じゃーん!どう?」陽炎のほうはもう早速着替えてるわけです。不知火はまぶしくて直視できない。陽炎の着替えなんて何回も見てるし、一緒にお風呂にも入るけれど。でも今日のこれは、そう、不知火に見せるために水着になったわけで。不知火は顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。あの不知火がですよ!
陽炎がすでに着替えている以上、不知火もただ突っ立ってるわけにはいきません。着替えるだけ、ただ水着に着替えるだけ……そう自分に言い聞かせながらなんとか着替えていきます。服がはらり、と落ちて、だんだん肌が空気に触れていくのに比例して不安がふくらんでいきます。陽炎が選んでくれた水着は、似合っているだろうか?
陽炎はそんな内心の葛藤を全然知らないんですよ。ものすごく時間を掛けて着替え終えて、どことなく居心地悪そうに立つ不知火を前に「うんうん、さすが私の選んだ水着ね!」とか言っちゃうわけです。不知火がかわいいのは陽炎にとって自明なことなので全く触れないんですね。ただ自分の選択に心から満足している。
それで不思議と不知火も胸のつかえがすっとなくなって、それからまだ自分が陽炎に感想を言っていないことに気づきます。「似合ってるわ」「でしょ!」「私のも、いい水着を選んでくれた」「でしょでしょ!」いつも自信に溢れる陽炎。彼女と一緒にいることが、不知火の自信にも繋がっているわけです。
さあ、あとは本番を残すのみ! ギラギラの太陽が照りつける浜辺で、とびっきりの水着をみんなに見せつけてやれ、かげぬい!!
睦月型の放置ボイスって
提督の皆様、2015年夏イベントお疲れ様でした。
残念ながら私はクリアまでは辿り着かなかったのですが、伝え聞く範囲によると最終海域の仕掛けで紛糾したり、新キャラの速吸ちゃんが吸ったり吸われたりと夏にふさわしい大型イベントだったみたいですね。
一方で私はというとE-2あたりで早々に撤退。夏イベは3日くらいで終了してしまいました。いや、連合艦隊システムというのがどうも面倒で……
そのせいで、ゴールデンウィークあたりからこつこつ貯めていたバケツが大量に余ることになってしまいました。別にこのまま貯め続けても構わないのですが、せっかくだから数が多すぎてなかなか育成しきれないコモン駆逐艦のレベル上げをすることにしましょう。特に、戦力面で不安があり実戦に出しにくい睦月型のレベル上げをするにはいい機会です。
さあ、そうと決まればさっそくローテーションを組んで5-3に出撃! 5-3は、
- 駆逐艦だけで出撃できる
- バケツさえあれば何も考えなくていい
という条件が揃っており、バケツをじゃぶじゃぶ使いながら漫然とレベル上げをするには最適のスポットです。そう、私は漫然とレベル上げするのが大好き! 普段は節約しているバケツを気兼ねなく使います! 散財サイコー! 出撃準備はいいかにゃーん?
…
…
…
とまあ、そんな感じでここしばらくは睦月型のレベル上げを中心にプレイしていました。そんな中でふと気づいたのですが、睦月型の放置ボイスって夜戦が思うようにいかない提督を励ましているようにしか聞こえないですね。いやほんとに。びっくりしました。そういう前提で改めて全員のボイスを聴き直してみると新たなキャラ解釈が生まれてきそうな気がします。
睦月「にゃ~提督ぅ…睦月ちょっと退屈ですぅ…」
如月「ん・・・如月、お役に立てること、ないかしら・・・?」
弥生「ん、大丈夫…。焦らずゆっくりで。弥生はここにいるよ…うん、いる」
卯月「司令かぁ~ん、遊んでくれないと~、つまらないぴょーん……ぷっぷくぷー!」
皐月「司令官てば、ボクの出番まだぁ?聞いているかい? あぁ…そう、わかった」
文月「司令官、なにしてるの?文月とお話しよ! あっ、ごめん…うるさかった?」
長月「司令官、その…なんだ、…長月は、ここに控えているからな」
菊月「……そうだな、置き去られるのは慣れている。気にしないでくれ、寂しくなぞ……」
三日月「司令官、ちょっとお休みしましょうか?ゆっくりいきましょう、それでいいんです」
望月「まぁーいいんだよ、動くとしんどいから。ぼーっとしてよ?いいって、平気平気、なんとかなるって」
何たる三日月ちゃんの優しさ。天使かよ……
弥生や長月、望月の言葉にも心からの気遣いがあふれている……特に長月のちょっと不器用なところは胸がきゅんと締め付けられるような温かみが感じられますね。
如月ちゃんはやけに積極的でまさにお色気担当の面目躍如。
それとは打って変わって厳しいのが睦月と皐月ですね。状況を想像すると肝が冷える……あと、卯月は厳しいというより言葉通りに退屈してるっぽい気がします。
文月の台詞はちょっと意図が掴みにくいですが、彼女なりに場を和ませようとした結果なのでしょう。これはむしろ提督側の反応に問題があったかもしれません。 菊月もまあ、その、長月や三日月と同じようなことを言いたいんだとは思うんですが、ちょっと言い方に難がありますよね……
それにしても何たる三日月ちゃんの優しさよ……
アイカツ身長順まとめ
アイカツ119話にて大和撫子アイドル藤原みやびさんが身長の話題を出していたので、ちょっと気になってキャラクターの身長一覧をまとめてみました。
この場面での「身長が高いと女の子っぽい着こなしは難しいのかな?」「そんなことないよ(図示)」という流れ、背の高い視聴者への配慮を感じられて良いですね。13話のいちごダイエット回でも、体型が太ったからダメなのではなく気持ちが怠けているのが問題なのだと説明が入っていたのを思い出しました。
数値はwikipediaの記述を参照しています。下記はおおむねアニメ第3期の開始時点あたりの数値で、その後は発表された媒体によってはあかり世代のキャラクターは身長が伸びていたりもするようです。よってあまり厳密な比較表ではないのですが、まあ傾向として。
名前 | 身長(cm) |
---|---|
神崎美月 | 165 |
風沢そら | 164 |
紫吹蘭 | 163 |
夏樹みくる | 163 |
藤原みやび | 163 |
三ノ輪ヒカリ | 162 |
藤堂ユリカ | 158 |
一ノ瀬かえで | 158 |
紅林珠璃 | 158 |
音城セイラ | 158 |
霧矢あおい | 157 |
姫里マリア | 157 |
神谷しおん | 157 |
星宮いちご | 156 |
氷上スミレ | 154 |
新条ひなき | 154 |
有栖川おとめ | 153 |
大空あかり | 153 |
冴草きい | 153 |
北大路さくら | 152 |
一番背が高いのが美月なのは、いちごの憧れの人、トップアイドル中のトップアイドルという物語内の位置づけから考えて順当な感じですね。次に高いのはてっきりモデルとして活躍する紫吹・美しき刃・蘭だと思っていたのでちょっと意外。いちご、あおい、蘭で並んだ時のイメージが強いせいかも。
あと筆者はかえユリ厨なので「身長が同じ」というネタだけで数日間山ごもりができそうです。
艦これ4話以降のあらすじを教えてください
id:gyaamさんからご質問があったので分かる範囲で答えたいと思います。
3話での如月ちゃん轟沈の展開はびっくりしましたね。轟沈そのものは原作のゲームシステムにも存在するものなので意外でないと言えば意外ではないんですが、1、2話の段階で「もしかして誰も死なない路線で行くのかな?」と溜めがあった分、衝撃もまた大きかったのかもしれません。
視聴者にとっても驚きの展開でしたが、劇中の登場人物においてもショックな出来事であったに違いありません。特に、姉妹で仲の良かった睦月にとってはなおさらでしょう。
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吹雪は深く落ち込む睦月を見て心を痛めていました。吹雪自身もまた、初めて経験する仲間の死に動揺を隠しきれません。
しかし鎮守府にとっては轟沈は日常茶飯事に過ぎず、周囲の反応は冷ややかなものでした。姉妹艦の望月にすら「よくあること」と一蹴されてしまい、やり場のない憤りを抱きます。
せめて自分だけでも睦月の悲しみに寄り添ってあげなくては――吹雪はそんな思いから睦月のそばで彼女を慰めるうち、その場の雰囲気で睦月と深い仲になってしまします。
明くる日、睦月は再び吹雪を求めました。
同部屋の夕立の目を避け、睦月に案内されたのは駆逐艦寮の奥まった一室でした。
駆逐艦は消耗率の高い艦種です。そのため彼女たちの間では、出撃のストレスを紛らわせるために、あるいは単なる娯楽として艦娘同士で枕を交わすことが常態化していました。駆逐艦寮には(むろん非公式にですが)専用の部屋まであり、見張りの艦娘に駄賃を渡せば少しの間ふたりきりになることができます。何も知らない吹雪が連れて行かれたのもそんな部屋の一つでした。
鎮守府の持つ暗い一面に戸惑う吹雪。けれど、それで睦月が楽になれるのなら、彼女が立ち直れるのならと、睦月を受け入れることを決意したのです。
それからも二人は逢瀬を重ね、泥のように交わりました。しばらく経ったある晩のこと。吹雪の献身が功を奏したのでしょうか。あの日以来一度も笑顔を見せなかった睦月が、初めて笑顔を見せたのです。同じ枕に頭を埋めて、息もかかるほどの距離で向き合って、手を取り合って。睦月はささやきました。
「ありがとう、吹雪ちゃん」
吹雪はお天道さまに感謝しました。
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一方の夕立も、ルームメイト二人の変化には気づいていました。 夜ごとに二人で出かけていくのだから気づかない方が無理というものです。けれど夕立は何も聞かず、できるだけ以前と同じように明るく振る舞いました。
ところが、その気丈さは夕立を苦しめていきます。いつしか胸には黒く重苦しい感情が積み重なっていきました。自分の闇に耐え切れなくなった夕立は、何かにつけて理由をでっちあげ、一人で行動しがちになっていきます。
その日も夕立は一人で甘味処に向かいました。夕立の様子に何か思うところがあったのか、間宮は特別サービスだと言って特製あんみつを差し出します。心遣いに感謝する夕立。しかし疲れが溜まっていたのか、一口食べたとたんに急激な眠気に襲われ眠ってしまいます。
目が覚めるとそこは店舗の奥にある間宮の部屋でした。お香でも焚いているのか不思議ないい匂いが鼻をくすぐります。
「目が覚めたのね」
間宮によると、急に眠った夕立を部屋まで連れてきて介抱していたとのことでした。そのため今日はもう閉店にしてしまったそうです。
お礼を言って立ち去ろうとする夕立でしたが、間宮に引き止められました。悩み事があるなら話してごらん、と。窓から差し込む夕陽が逆光になり、間宮の表情は見えませんでした。
実は間宮は気落ちした艦娘を見定め、デザートを口にするように、その艦娘に手を付けることを楽しみとしていたのです。 夕立はそのことを知らず、察知する余裕もなかったために彼女の術中にはまります。間宮になだめられるうち、話すつもりではなかったのに、ぽつりぽつりと語り始めてしまいます。
自分が睦月を救ってやることのできなかったふがいなさ。
吹雪に頼ってもらえなかったやるせなさ。
吹雪と睦月、どちらに対するものともつかない嫉妬心。
三人でいてもまるで一人ぼっちでいるような感覚。
聞き終えた間宮は、まるで初めから答えが分かっていたかのようにうなずきます。
「寂しかったのね」
「寂しい……?」
自分の気持ちがそんな単純な言葉で言い表わせることにようやく気づきます。
「わたし、寂しいっぽい……」
間宮の胸に顔を埋め、夕立はとめどなく涙を流します。間宮は優しく受け止めてくれました。部屋に漂う甘い香りのせいなのか、間宮の手が服の中に滑りこんできたときもそれが変な事だとは思いませんでした。体がふわふわした感覚に包まれます。夢を見ているような時間があっという間に過ぎていきました。
「今日のことは内緒ね」
事が済んで、間宮は妖しく微笑みます。とはいえ、その時の夕立には優しいお姉さんが微笑んだように映っていたのでした。
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一見、落ち着きを取り戻したかに見えた睦月。しかし今度はその反動なのか、吹雪を失ってしまうことを怖れるあまりだんだんと過保護になりつつありました。日常のささいな出来事であればほほえましいものでしたが、旗艦でもない吹雪をかばって中破するなど、問題行動も起こすようになります。さすがの川内もこれは捨て置けず、神通ともども厳重な注意を行いました。
しかし睦月は上の空。吹雪以外のことなど眼中になかったのです。
そんな睦月がいま最も警戒していることは、吹雪が着任したときからの目標――すなわち、赤城の護衛艦になることでした。
赤城は鎮守府の主力となる艦娘の一人です。正規空母ともなれば資源調達や鎮守府海域の哨戒などの補助的な任務ではなく、常に最前線へおもむくことになります。そんな空母の護衛なのですから、危険な任務であることは言うまでもありません。
そんな赤城に憧れていてはいつか吹雪も沈んでしまう。吹雪を近づけてはいけない……ついに睦月は、意を決して赤城のもとに向かいます。
ところが、赤城の返答は素っ気ないものでした。
「艦娘は深海棲艦に立ち向かえる唯一の存在です。私たちが戦うほかに人類を守るすべはありません。むろん戦いのさなかに運悪く沈んでしまうこともあるでしょう。ですが、そうならないように艦隊を組み、日々訓練を行っているのです」
艦娘として、軍人として、世界の守護者として全く隙のない完璧な答えです。それに対して吹雪を死なせたくない一心からくる睦月の行動はいかに醜い自己満足であったことでしょう。睦月は涙を流し、そして赤城を憎みました。
――この人は吹雪を死なせる側の人だ。吹雪は自分が守らないと。自分を救ってくれた吹雪を、今度は自分が守るんだ。
三人部屋の空気はだんだんとぎこちなくなっていきます。そんな中でも吹雪はいつも赤城の話をします。まるで自分のことのように誇らしげな語り口が、ひどく癇に障りました。
「……もう赤城さんの話はやめて!」
「睦月ちゃん?」
「あの人は戦う機械なんだ! 涼しい顔で敵を倒して、それでまた次の敵を倒しにいくだけ。味方の死なんて気にもかけない!」
「な、そんな言い方……」
「あんな人に近づいたら吹雪ちゃん、いつか死んじゃう……だから……!」
だから。
「――吹雪ちゃん、艦娘を辞めて」
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疲れたのでここまで。なお最終的にはいろいろあってハッピーエンドです(投げっぱなし)。
2013年に観たアニメまとめ
2013年はなんといってもアイカツ!とまどマギ。
・アイカツ!
予想外にドハマりしてしまったものの何から語っていいのか分からない……。
とりあえず少しずつ切り出していこうと思い、ask.fmで自作自演アイカツ問答などを始めました。
・劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語
素晴らしい作品でした。結局7回も観るくらいに気に入っています。ただ、ちょっとこれは言いたいことが多すぎて。
正しすぎるまどかの分をほむらが間違える話だといいなと思ってて(いいじゃん、さやかちゃん助けようぜ - gyaamの日記)、実際にだいたいそんな話だったので望むものを目にすることができたとは言えそうです。
明日は誰も知らない――「叛逆の物語」観たよ(2回め) - gyaamの日記
まどほむ百合漫才アニメ「叛逆の物語」観た - gyaamの日記
・絶対防衛レヴィアタン
シリアスな場面でもどこかすっとぼけた軽い感じが好きです。水着回と温泉回とのどちんこ回は必見ですよ。
ファンブックの製作者インタビューも面白かったです。ゲームの紹介として派手なバトルものにしたいグリー側と、予算と期間の制約上なるべくバトルを避けたい現場側という立場の違いがあり、それが独特のゆるシリアスな作風に繋がってるのだそう。あと全員がそれぞれ違う形のトラブルメーカーでそれを収拾する人がいないようにしてあるという話も、作劇的に興味深いなあと。
・ファンタジスタドール
これの面白さをうまく言語化できないんですがとにかくみよう!そしてノベライズ版の「ファンタジスタドール イヴ」も読もう!
「ストライクウィッチーズ」の監督の新作ということでかなり期待していたのですが、「素材はいいけどストーリーで台無し」というなんとも勿体無い作品。ただ「かわいい女の子が出てきて百合!尻!」という態度は一貫しており、欠点の残念さはさておき長所の素晴らしさは突き抜けていました。わかひまの瞬発力は凄まじい物がありましたね。
ビビッドレッド・オペレーションの好きなところと納得いかないところ - gyaamの日記
・あいまいみー
1周目は普通に、2周目はお酒を飲むと楽しさ3倍でおすすめ!
・ふたりはミルキィホームズ
実写パートの方見てなくてすいません。背景で描かれる横浜の街並みがすごく綺麗で、それだけでも楽しめるアニメじゃないかと。
・百花繚乱サムライブライド
露骨なお色気と強引な墨消し修正が印象的。よく考えなくてもサムライとブライドって全く結びつかない単語なんですが、無理矢理ビジュアル的に納得させるあたりがアニメという媒体の素晴らしさだと思いました。
ゆかりんに卑猥な単語を言わせるアニメでたいへんテンポよく楽しかったです。
このお話の中で誰が好きかというと、雁夜おじさんだったりします。彼はたとえ聖杯戦争に勝っても何も残らないし、自分を廃人同然に追い込んでまで戦う動機は過去の思い出への執着に過ぎない。もはや取り戻せないもののために取り返しのつかない場所に突き進む妄執は狂気と選ぶ所がない。素晴らしい。
21話の雁夜おじさん道化回は良かったですね。横恋慕と逆恨みの果てに破滅!元々勝っても負けてもノーフューチャーなのにたった一つ命を賭けて戦う理由すら独善と幻想の上に成り立つ蜃気楼に過ぎなかった!あらゆる愚かさを身中に宿す男、間桐雁夜!
スクールアイドルで有名になったからって廃校防げるもんなの……?
という変なところで引っかかってあまり身が入らなかったものの、終盤の落として上げる展開は素直に堪能しました。挫折と復帰は物語の華ですね。
情報量が多くてかなり忙しいシナリオなんだけど、細部をあまり気にせずとも物語の「流れ」みたいなものに乗って観れる作品でした。うまく言えないんですけど。ある行動が次の動きの引き金になって、そうやって連鎖していく感じがよかったです。やっぱり「流れ」としか言葉が思いつかないんですが。
印象に残ってるエピソードというと、「ローラの牛」「夜中の夜明け」「小惑星爆烈」あたりですね。総じてロランがかっこいい回。
再放送で。過去の34戦隊とのクロスオーバーという膨大なネタをうまくまとめつつ、あくまでゴーカイジャーとしての一貫した物語として完走させる構成力には感服するばかりです。シルバーはよいキャラですね。直情的で暑苦しくて、ときどき繊細で。宇宙人の5人に対して地球側の価値観をぶつける役割もあるし、そしてスーパー戦隊ヲタ。彼がいると話がよく動きます。
・ドキドキ!プリキュア
どう完結するんでしょうか。単にキングジコチューを倒して終わりではすっきりしないので、和解なり何なりの仕掛けを用意してそうではあります。
・獣電戦隊キョウリュウジャー
ネタも勢いも尽きないまま最初からずっと突っ走ってるなあと感心することしきり。
・仮面ライダーウィザード / 仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦
終盤ちょっと失速した感じがありますが、切なさと希望の残る綺麗な幕引きでよかったです。
そして鎧武&ウィザードは、ウィザード好きとしてはこうやってきちんとお話を畳んでくれて嬉しい限り。そこらにいる普通の兄ちゃんだった晴人が無理にカッコつけて他人の希望を演じるうちに本当のヒーローになるのがウィザード本編だっただけに、最後に自分自身が自分の希望になるというのはほんとにいい結末でした。
・風立ちぬ
ずっとアニメ作ってきた爺さんが最後に作るのがこれだっていうのなら、もうただ納得するしかないんだろうなと思わせる一作でした。
・劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)
原作もテレビシリーズも未視聴のまま知人に誘われて観にいったのですが、充分に楽しかったです。幼なじみか助手のどちらか一方が死ぬという状況を過去にメールを送る装置?で解決した、っていうのがテレビ版のあらすじだという理解。
大切な人を救うために傷ついた主人公を今度は救われた側の助手が救うという、テレビ版をきっちり補完する内容(たぶん)で綺麗な作品だと思いました。そして主人公をこの世界に固定させるための手段がもうね!なんていうか最高ですね!
・劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
これもテレビシリーズ未視聴のまま劇場に足を運んでしまったわけなんですが。
幼なじみの幽霊が昔の姿のまま出てきて当時のわだかまりを解いていくっていうのいいですね。閉じた人間関係で感情がどんどん走って行く様子は、総集編よりも本編を観たほうがいいのかなあ、と。やっぱりテレビシリーズの分の思い入れがないせいなのか、後半は急に上がりすぎた登場人物のテンションに若干ついていけなかった面はあります。
という感じで。
観ようと思ってまだみてないものは「幻影ヲ駆ケル太陽 」「戦姫絶唱シンフォギアG」あたり。あとアイカツ!やプリキュアを楽しく観ているのでプリティーリズムもチェックしてみようかなあなどと。
ところで2013年に劇場版をやると告知されたまま続報がなかった「放課後のプレアデス」、ツイッター公式アカウントによるとTVで何かやる?みたいですね。
https://twitter.com/sbr_gx/statuses/416424774332461057">
そしてこんにちは2014年。ストライクウィッチーズ3期に向けて待機します。
ストライクウィッチーズ劇場版で「つづく」の文字を見てしまったものの義務として、ぼくは生きねばならない。
— しろまい (@gyaam) 2012, 11月 10
ストライクウィッチーズの略称について
OVA&新シリーズ決定!!!!*1
ありがとうストライクウィッチーズ!ありがとうペリーヌさん!
劇場版から後の話だとしたらカールスラント解放戦が舞台になるんでしょうか。501のお話はそろそろ終わらせてあげてほしいので、OVAをクッションにしていったん501の話に区切りをつけて、その後の新シリーズで別の部隊に視点を移していくような流れだといいかなあと思います。いらん子中隊でも全然OKですよ?
で、全く関係ないんですが、ついでなので「ストライクウィッチーズ」の略称が複数に分かれている件について一度簡単にまとめておこうと思ったのでメモしておきます。
ストウィ
ストライク+ウィッチーズなので、素直に前半と後半の単語を繋げて「ストウィ」とした形。大抵の作品ではこの方法でいいはずなのですが、この作品に関してはちょっと据わりが悪い……これが略称がいまいち定まらない原因になっているようです。
ストパン
どうみてもパンツなのに「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!*2」と言い切るインパクトから一躍首位に踊り出た「ストパン」。現在だとガルパンと並べたときに語感がいいというのもポイント高いですね。
ですが、揶揄的なニュアンスを含んでいると捉える人がいることや、原作者が必ずしも全面的には肯定していないことなどから、この略称をなるべく避けたいと考える人もいます。
ただし、この発言はあくまで「公式が使うのはNGだがユーザーは自由」という文脈でなされたものであり、「とにかくストパンは駄目!」と言っているわけではないことには注意が必要です。
この辺の流れをまとめてる記事がこちら。
Twitter / 島田 フミカネ: ストパンて略、タイトルに入っていない文字が略に含まれているのが直感的でなく、自分は疑問に思う - Togetter
ストライク
後半の単語が丸ごと抜けていて略称としてはちょっと微妙なんですが、スタッフや声優陣はこの呼び方をしていることが多いですね。
お台場から帰還 参加者の皆様お疲れ様でした。OVAシリーズ、新TVシリーズと、ようやっとお土産話をすることが出来ました。まだまだストライク、続きます
— 島田 フミカネ (@humikane) October 13, 2013
リプライがテレビ、夜桜の感想、ストライクのイベントの感想、スマギャンの風邪、混ざってる!カオス!
— 福圓美里 (@misa0110) October 13, 2013
しかしありふれた英単語なので何かの拍子に別の作品と被ってしまいそうな気もしてしまいます。
スト魔女
「ウィッチーズ」の部分を意訳した形。文字の情報としては「ストウィ」や「ストパン」よりだいぶ分かりやすいですね。
ただし元のタイトルに無い文字が含まれているのは「ストパン」に同じ。個人的には「すとまじょ」という音の響きになんとなくかわいらしい印象を受けます。
略さない
もう略さずに毎回「ストライクウィッチーズ」って言おうよ派。
もうこれでいいんじゃないかと思うときが稀によくあります。
というわけで特にオチもなく。
はてブにて
余談ですが「ストライクウィッチーズ」は11文字なので、タグが全角10文字までしか使えないはてなブックマークでも表記ゆれが起こっています。
先頭から10文字をそのまま使うやりかた。最後の一文字が欠けるだけなので十分に判別可能であり、ブックマークとしては良い方法かもしれません。
ほぼ私。
なお、英語表記だと普通に全部入ります。
「ストパン」
さらにさらに余談。
大正製薬の胃腸薬。キリキリした突然の胃痛・腹痛に!
明日は誰も知らない――「叛逆の物語」観たよ(2回め)
というわけで「映画 魔法少女まどか☆マギカ ほむら結婚!!? 未来につなぐ希望のリボン」……あっ、じゃない「劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」2回めを観てきました。
映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス
http://precure-movie.com/
劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語
http://www.madoka-magica.com/
2回観てもやっぱり素晴らしい。賛否両論になるという前評判でしたが、私はこのお話に諸手を挙げてヒャッハー!な立場です。理屈でいくとそうだよねって納得できる結論だし、心情的にはいいぞその調子だって感じ。いいぞほむらちゃん、その調子だ!
形はどうあれ生きることを肯定した結末だと思うんですよ。さかやちゃんもまどかちゃんも、何はともあれここにいる。生きていれば先が先があるし、今の彼女たちには想像もつかないような道がいくつだって見つかるでしょう。誰も知らない未来が両手に余るほどあふれている。バッドエンドなんかじゃないし、ハッピーエンドなんかでもなく、彼女たちのカラフルな人生の一歩に過ぎないのだと信じてみたいです。
映画を観る前は、正しすぎるまどかの分までほむらが間違える話だといいなーと書いた(公開日前日の感想)のですが、実際にだいたいそういう話だった(公開当日の感想)ので望んだものが観れて大変満足です。
まどかもほむらも人の話聞かなさ過ぎなのでようやく対話のテーブルが用意されたのはよいことです。お互いに相手の頭上を押さえて状況を無理矢理変えるというカードは使ってしまって、ようやく対等になったというか、ここから本番ですね。あとは思う存分千和喧嘩、じゃない痴話喧嘩すればよいと思います。マミさんちで変わった味の紅茶だと思ったら実はお酒でべろべろに酔っ払いながらだらしなく愚痴を吐いたり本音を吐いたりゲロを吐いたりすればとてもよいと思います。そんで仲直りルミナスでもすればいいんじゃないですかね。きっと当人たちがシリアスになるほど絶望的な状況でもなくて、それなりに色んなことを俯瞰できる年頃になったときに「そんなこともあったねー」なんてへらへら笑っていてほしいですよね。
まどマギの人たちは軒並み思考が潔癖なところがあり、清濁併せ呑む発想がほとんどないんですよね。だから人を超越するか露悪的に振る舞うかの両極端になっちゃう。そのせいでお互いにちゃぶ台をひっくり返し合って、一人ぼっちになっちゃダメだよとブーメランを投げ合いながら、まどか(白)とほむら(黒)でお互いを救い合うオセロゲームみたいくなっちゃってるところありますね。かわいいです。
きっと正しすぎるさやかの分をまどかが間違えて、正しすぎるまどかの分をほむらが間違えて、そうして誰もが誰かの分を間違いながら進んでいくお話なんじゃないですかね。そうして次はほむらちゃんの分を誰かが間違えてあげる話になるといいなあ。
彼女が気づいていないこと、あるいは黙殺していることは多くあります。一番気になるのはお花畑のシーン。あのまどかは確かに本当のまどかだけれど、それは円環の理としての記憶を失っているまどかであり、まどかの全てではありません。一人ぼっちになるのは辛いことと語っているのはきっと本心でしょう。でも、どんなに辛いことだとしてもまどかはそれを既に成してしまったのであり、決断を下してしまった以上、そこにいるのは過去のまどかです。
ほむら自身が変化したような「成長」の可能性を、まどかに対しては黙殺してしまってるんですよね。この映画に後味の悪さを感じている人はもしかしたらこの辺が引っ掛かっているのかも。
ほむらの「叛逆」に対してまどかがカウンターを食らわせるとしたら、この部分は無視できない気がします。円環から切り離されながらも、まどかは再び「成長」し、二度目の、あるいは二人目の円環になってしまう可能性を秘めている。
だいたい、悪魔さんはまだまだ欲深さが足りないんですよ。人間としてのまどかを取り戻したくらいで罪を背負った気になってちゃだめっすよ。前半パートを見る限り、ほむらちゃんはまどか以外とも仲良くしたかったのは明らかじゃないですか。マミさんが苦手なのは扱いかねているというより彼女の繊細さに心を痛めてのことだし、佐倉さんへの信頼の寄せっぷりがダダ漏れでロリポップを受け取ったときの反応がすごく素っぽくてその場で迫られてもOKみたいな態度でしたし、さやかちゃんが好きです、でもまどかちゃんの方がもっと好きですって感じでホーリークインテットしたいわけじゃないですか。
無意識に自分の欲望を抑えつけているし、必要以上に自罰的で、ことさらに自分のことを悪魔悪魔だって言ってるのは罪悪感からくる心細さの裏返しにしか見えません。その手にはもっと多くのものを載せたっていい。きみはもっと我侭になれ!
でもまどかちゃんの言葉を後追いするばかりだったほむらちゃんが初めてNOを突きつけたのは大きな進歩だと思います。このまま婚姻届も突きつけましょう。
しかし叛逆からあとはどう続くんだろうなあ。マミや杏子はもう物語上の役割を終えてしまって、もはやまどかとほむら以外の人物は不要なのではないかと思えてくる。たぶん魔女や魔獣もいらないし。インキュベーターも登場人物というよりは舞台装置だし。
続きがあるとしたら、まどかとほむらを天秤に掛けるような第三者が出てくるのかなあ。ちなみにこの第三者の役割はおそらくさやかちゃんには不可能で、彼女には円環さんの狂気や悪魔さんの妄執に匹敵するような動機がない。悪魔ほむらを責めるときも、円環の理を逸脱したことへの非難であって、それは円環の理のかばん持ちとしての立場を越えるものではなかったし。
ともあれ、ほむらちゃんは愛と論理しか身に付けていないのでもっと贅肉を付けてあげたいですよね。お菓子とかもっと食べよう。そしてマミさんちにホットプレートあるはずだから焼肉やろう。もっと太るんだ、ほむら!
以下、雑多なこと。
- しかし叛逆の物語のあとで「5人で協力してワルプルギスの夜を倒そう!」という内容のバトルペンタグラムちゃんはタイミングが悪プルすぎる……
- ついでに言うと毎号買ってる「きらら☆マギカ」にも同様の据わりの悪さは感じてしまいます。アラサーマミさんとか幼稚園児化とかは完全に本編から離れてるパロディなので平気なんですが。
- 「このままでは円環の理が持たないときが来ているのよ!」「一人ぼっちになっちゃダメだよほむらちゃん!」「だったら今すぐまどかをこの世界に戻してみせなさい!」「……魔法少女は伊達じゃない!」→Beyond The Time
- と適当に書いたら「Beyond The Time」の歌詞が想像以上にだいたいあってるので君の銀の庭の代わりに流れても気づかなかったかもしれない。
- マミさんのアクションで「海腹川背」を思い出したのはきっと僕だけじゃないはず。ゲーム版はラバーリングアクションにしましょう!!
- 中沢くんが本当にただ巻き込まれてるだけでかわいそうすぎるしまどかが迎えにくるシーンに居合わせるのは場違いすぎてかわいそうすぎる……
- ほむらが「無意識に」結界に呼び寄せるくらいなので、早乙女先生とのやり取りはメガほむちゃんの学校生活のなかでもそれなりに印象的だったのでしょう。
- 「キルミーベイベーで例えてくれ」という発言を見かけたので答えておくと「ソーニャがやすなに黙って殺し屋になったのでやすなが無理矢理殺し屋を辞めさせた。なおあぎりさんは忍法を忘れつつある模様」という感じ。
- そういえばTVシリーズの頃に「杏子は一人だけ年下で小学生」という解釈を披露した人がいて僕も一票を投じたのですが、うめ先生のエンドカードでも否定されたし叛逆の物語でもあっさり芽を摘まれてしまいました。
- あとぜんっぜん関係ないんだけどプリキュアは昼に観に行く決心がつかなくてパンフレットだけ買ってしまったという。
- 去年の10月から目覚ましの曲を「ルミナス」にしていたのを「カラフル」にしました。