猫ロケット

夜空の星はねこの輝き。アニメ感想とか書きます。

かげぬい初夏ボイス最高かよ

「不知火~!あんたも今年は新しい水着買いなさいよっ!えっ?ああもう、私がえらんだげる!」

「いや、不知火はそんな買い物には行か……仕方ない…………あ、これは、いいかも」

 2015年初夏の陽炎と不知火の追加ボイスは、台詞としては単独のボイスですが、実際には二人の会話になっていると考えられます。

「不知火~!あんたも今年は新しい水着買いなさいよっ!」「いや、不知火はそんな買い物には行か」「えっ?ああもう、私がえらんだげる!」「……仕方ない…………あ、これは、いいかも」

 私もかげぬいボイスを聞いた提督として二人が揃って休暇を取れるようにスケジュールを調整する必要があるわけですね。その結果なんとか陽炎と不知火は水着を買うことはできたんですが、そこは二人とも忙しい身で、せっかく買った水着を着る機会にはなかなか恵まれませんでした。まあそしたら必然的に陽炎が「ちょっと部屋の中で着てみようよ」って言い出す流れになるじゃないですか。「ここで水着になるの」「そうよ。もう、不知火ったら何恥ずかしがってるのよ!」

 不知火もですね、最初のときに何でもないような顔をして水着になればよかったんだけどね、一度ためらってしまうとどうしてもハードル上がっちゃいますね。浜辺で水着になる。水着本来の用途を考えればただそれだけのことなんですけど、今は浜辺ではなく部屋で、陽炎と二人きりですからね。つまり陽炎に見せるために水着になるということです。やっぱり意識しちゃうよね。

 「じゃーん!どう?」陽炎のほうはもう早速着替えてるわけです。不知火はまぶしくて直視できない。陽炎の着替えなんて何回も見てるし、一緒にお風呂にも入るけれど。でも今日のこれは、そう、不知火に見せるために水着になったわけで。不知火は顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。あの不知火がですよ!

 陽炎がすでに着替えている以上、不知火もただ突っ立ってるわけにはいきません。着替えるだけ、ただ水着に着替えるだけ……そう自分に言い聞かせながらなんとか着替えていきます。服がはらり、と落ちて、だんだん肌が空気に触れていくのに比例して不安がふくらんでいきます。陽炎が選んでくれた水着は、似合っているだろうか?

 陽炎はそんな内心の葛藤を全然知らないんですよ。ものすごく時間を掛けて着替え終えて、どことなく居心地悪そうに立つ不知火を前に「うんうん、さすが私の選んだ水着ね!」とか言っちゃうわけです。不知火がかわいいのは陽炎にとって自明なことなので全く触れないんですね。ただ自分の選択に心から満足している。

 それで不思議と不知火も胸のつかえがすっとなくなって、それからまだ自分が陽炎に感想を言っていないことに気づきます。「似合ってるわ」「でしょ!」「私のも、いい水着を選んでくれた」「でしょでしょ!」いつも自信に溢れる陽炎。彼女と一緒にいることが、不知火の自信にも繋がっているわけです。

 さあ、あとは本番を残すのみ! ギラギラの太陽が照りつける浜辺で、とびっきりの水着をみんなに見せつけてやれ、かげぬい!!