まどほむ百合漫才アニメ「叛逆の物語」観た
ネタバレとかあります。
というわけで「劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」はただの百合アニメでした。どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!いいぞもっとやれ!
まどかがほむらを含む「みんな」だったのに対し、ほむらは一貫して「まどか」なので、そりゃこうするしかなよなあという印象。
もっとも円環の理だってまどかちゃんの我侭なのだし、ほむらちゃんが彼女の傲慢を貫くのはまどほむ百合漫才アニメとして筋の通った展開なんじゃないかと思います。まどかの欲望が魔法少女を絶望で終わらせないことなら、ほむらの欲望はまどか自身に逆らってでもまどかを取り戻すこと。このまま円環の理→叛逆→叛逆返し→叛逆返し返し……と無限にオセロゲームを繰り返してゆくのもありでしょう。希望の死と絶望の生。美しい死と汚い生。
どちらが良い悪いという話でもなくて、この作品は元から善悪や倫理観はわりと横に置いといて、純粋で強い想いを力に変えるというおはなしだったように思います。まどかのやったことだって善行というわけでもないですしね。
ほむらが自身のことを悪魔と呼んだ件、まどかが契約する際に「神になるつもりか」と問われ「神様でも何でもいい」と答えたことが思い出されます。まどか自身は神になろうとしたわけでないけれど、結果的にキュゥべえやほむらは彼女のことを神と呼んでいる。神に叛逆するから悪魔なのだと。この辺の微妙なニュアンスの行き違いはちょっと面白いので話を膨らませてみたい気はします。
ともあれ、ほむらちゃんは百合者としてかなり腕を上げた感がありますね。これでようやくまどかとほむらが同じ土俵に立ったので、ここから(なるべくベッドで)がっぷり四つに組んでほしいところです。
あと雑多に。
- やったー魔法戦隊マジレンジャーできたよー!
マジレンジャーが赤黄青桃緑というのも考え合わせるとちょっと面白いかも。 - むしろ同日に映画公開のドキドキ!プリキュアと言うべきか。叛逆もラブリンクする話だしね(ほむらの愛がまどかをこの世界に繋ぎ止める的な意味で)
- そしてやっぱりマミさんがリーダー!
マミさんの胸部が中学生の理に叛逆してるのはほむらちゃんの印象も加味されているのでしょうか。 - ほむらちゃん、TVシリーズでもそうだったけど基本的にマミさんより杏子のこと信用してるんだな……強がってるけど繊細で扱いにくいという認識なのか。戦闘での相性も悪いし、一度ならず縛られてもいるし。
- さやかちゃん妙にかっこいい!
基本的に自分の問題には弱いけど他人の問題には強いんで、なにげに正義の味方向きかもなあ。さくっと告ってあっさり振られてゾンビだけどまあいいかって感じになればマミさんよりうまくやれた可能性もあると思う。 - なぎさちゃんかわいい!
が、基本的にはなぎさちゃん抜きでも成立しなくはない話(ただしほむらとマミの戦闘のきっかけにはなっている)だったので、彼女の存在はファンサービスというかミスリーディングというか。 - 杏子ちゃんなんでりんごたくさん持ち歩いてるの……
- 杏さや公式化。何もいうまい。と、舌の根も乾かないうちに何ですが、あれは俗に言う恋人繋ぎですのでよろしくお願い致します。
- なにげにまどか☆マギカの舞台が西暦2050年以前という事が判明し考察的に意義がありそうです。せやろか。