猫ロケット

夜空の星はねこの輝き。アニメ感想とか書きます。

「ストライクウィッチーズ2」8話「翼をください」

 芳佳の急激な不調と葛藤はやや取って付けたような感じもありましたが、やっぱり絶望の淵で起死回生の力を得るという流れはいいもんですな。王道的な燃えパターンではあります。

 ということで8話は皆で宮藤を心配する回でしたね。特におはようからおやすみまで芳佳の暮らしを見つめるリーネちゃんが見どころ。不調の芳佳と海辺で佇むシーンは、もちろんかつて(1期3話)リーネがスランプに苦しんでいたときの再現なわけですが、このときに「がんばれ」とも「大丈夫」とも言わないリーネちゃんはえらいなあと思いました。
 こういうスランプを抜けるには努力だけじゃだめで、きっと本人にはどうしようもないような「偶然」のきっかけを待つしかないんですよね。でも当人にはいつ訪れるとも知れない機会を待つ余裕なんてあるはずもなく、だからこそリーネちゃんはあれこれ言わずに静かに寄り添うことにしたのです。かつて芳佳に救われた者として。
 もちろん僕の想像ですが。

 で、芳佳はもっとペリーヌの優しさに気づくべきです。その点坂本さんはえらい。気づいてるだけじゃなくちゃんと口に出して言ってるので超えらい。
 手を抜かれて怒るってことはそれなりに対等な相手として認めてるってことで、ほんと芳佳とペリーヌは1期のころからは考えられないくらい関係が良くなったよね。

 ペリーヌのこと書いたのであとはざっと。

 漠然とした印象として、このアニメははわりと台詞での説明が多いと感じていたんだけど、8話は表情での演技がアクセントになってたように思います。
 前述のリーネなんかは「多くを語らなくても通じ合ってる」空気出しまくりで、本妻の貫禄充分でしたし、自分の命令を反故にされたはずなのに嬉しそうなバルクホルンなんか、どや顔の教科書に載ってもいいレベル。そんなに芳佳のことが誇らしいかお姉ちゃん。誇らしいんだろうな。

 また、宮藤の戦果を評して「ひよっこ卒業」と語るミーナに対する、坂本さんの暗い表情なんかも印象に残りましたね。全くの素人から育て上げた後輩が自分の手を離れることへの寂しさもあるでしょうし、そして何より「宮藤を一人前に育て上げる」ことは、坂本が飛び続ける理由ともなっていました。それが達成された今、彼女は自らの進退をもう一度考えるべき時なのでしょう。

 そして表情といえば落ち込む芳佳を励ますエイラの笑顔どうなってんのかわいすぎる。大切なことなので何度でも言うけどかわいすぎる。かわいすぎるだろ常識的に考えて!サーニャ以外の相手にこんな素直に笑ってるの見たことないよ!エイラマジ天使!EMT!EMT!

 501の人たちはみんな芳佳のこと好きすぎると思いました。